自分から勉強するようになる!お子さんのやる気を上手に引き出すコツ

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自分から勉強するようになる!お子さんのやる気を上手に引き出すコツ

お子さんのやる気について悩んではいませんか?やる気の悩みは私が受ける相談の中でもダントツの一位です。

・うちの子はやる気がないのですが、どうすればやる気を出すようになりますか?
・いつになったらやる気を出してくれるんでしょうか
・いつかやる気を出してくれる日はくるのでしょうか?
・このままのやる気を出さずに本番を向かえるんじゃないかと不安です
・やる気がないのでもう中学受験はやめた方がいいのでしょうか?

たしかになかなかやる気を見せないお子さんの姿を見るとあなたも不安を感じますよね。

でも、安心してください!
実は勉強にやる気はまったく必要ありません。

ここではやる気に頼らず勉強に取り組む方法ついてご説明していきます。

やる気は勉強してから出るもの

そもそもやる気とは何でしょうか?人によって言葉の解釈が変わってきてしまうのですが、「やるぞ!って気持ち」みたいなものだと思っています。意欲なんて言葉も近い気がします。

今日は勉強をやるぞ!
今日は勉強する意欲がある

なんとなくやる気ということばを表現できていると思います。そして、ここで重要なことなのは「やる気がなくても行動は起こせるし成果も出せる」ということです。

たとえば、寒い日は布団から出たくない。できるならずっとこのまま布団の中でごろごろしていたい。まったくやる気のない状態です。

そうはいってもあなたはどこかで布団からでて朝の支度をしてご飯を食べて・・・と行動していくと思います。そうなんですよ。別にやる気がなくたって布団から出ることはできるし、朝の支度もできるしご飯も食べられます。

そもそも普段、私たちは「○○をするからやる気を出そう」なんてことは考えていません。

やる気があるなしに関わらず行動して、行動している間に気持ちが乗ってきて気がついたらやる気が出ている。つまり、やる気というのは実際に行動してはじめて出るものです。

ですからなかなかお子さんがやる気が出ないときに考えるべきは「どうすればやる気を出すか?」ではありません。あなたが考えなくてはいけないことは「どうしたらお子さんが勉強を始めるようになるか?」なのです。

すべてをやる気で解決はできない

世の中にはやる気があればすべて解決できるかのように思っている人がいますが、やる気はそんな魔法のようなものではありません。

・やる気がないからミスをする
・やる気がないから成績が上がらない
・やる気がないから集中できない

塾の先生の中にもこういったことを平気で言う人がいますがまったくのナンセンスです。

・ミスをするのは間違っていないかを確認する作業をしないから
・成績が上がらないのは勉強をしてないか勉強方法が間違っているから
・集中できないのは気が散るような環境で勉強しているから

○○ができないことをすべてやる気がないで片付けるのは危険です。なぜならやる気のなさが原因ではないからです。たとえば集中力が足りないのであれば集中できない原因をさぐって解消しなくてはいけません。それをやらずに「やる気を出せ!」で解決しようとしてはいつまでたっても集中できるようにはならないのです。

どうしたら勉強を始めることができるかを考えてみる

さて、少し話がそれましたので話を元に戻します。
「どうすればやる気を出すか?」ではなく「どうしたらお子さんが勉強を始めるようになるか?」を考えましょうということまでは説明しました。

でもその勉強を始めさせることが難しいんです!
あなたもきっとそう思われたことでしょう。でも、お子さんが勉強するように働きかけるのは難しいことではありません。なぜならお子さんも勉強しなくてはと思っているのです。

勉強しなくちゃいけないことは分かっている。
けれども行動できない。

そんなお子さんに「勉強を始めるのは楽なんだよ」と思わせてあげられるようなきっかけをつくってあげることが重要です。では具体的にどうすればいいでしょうか?

ご褒美を用意する

お子さんがなかなか勉強を始められないのは勉強する目的がピンときていないからです。もちろん、志望校に合格するのが目的なのですがお子さんにとってその目的はあまりに遠くイメージしづらいのです。そこで有効になるのが「ご褒美」です。

ご褒美を設定することで志望校に合格するという目標から、目の前のご褒美を得るという身近な目標へと変わり勉強する意味が明確になってきます。

ご褒美といっても大げさなものである必要はありません。たとえば、自由時間というのはどうでしょう?お子さんにとってこの自由時間というのはこれ以上ないご褒美になります。

勉強の計画を一緒に立てる

勉強を始める前にまずはその日の計画をお子さんと一緒に立てるようにしてみてください。これまでアドバイスをしてきた子にもその日の計画を立てることをしてもらっていますが、「勉強をやるようになりました!」というご報告を多数いただいております。

一貫性の法則というものを聞いたことがあるでしょうか?「人は自分が一度とった行動や発言をやり通そうとする」というものです。

お子さんに予定を立てさせることで「自分が立てた予定なんだからやろう」と「自分がやるって言ったんだからやらなきゃいけないだろうな」という気持ちが生まれ行動するきっかけになるのです。

簡単なものから始める

お子さんにとりあえず勉強を始めさせるために大事な事はハードルを下げることです。早い話が"楽にできる・簡単にできること"から取り組ませることです。

自分の苦手なことや嫌いなこと、めんどくさいことにすぐに取り組もうと思える人はいません。あなただって「嫌だなあ」ということは後回しにしたくはなりませんか?

お子さんだって同じです。いきなり難しい問題や嫌い科目をやるのはなかなか気が進みません。まずはお子さんの好きな科目や楽だと思っている勉強から始めさせるように学習スケジュールを組んであげてみてください。

私は社会の歴史は好きな科目だったので勉強の初めはちょっとした歴史の問題を解くことから始めていました。

まとめ

勉強にはやる気が必要だと思われているかもしれませんが、そんなことはありません。「やる気がある→勉強する」ではなく「勉強する→やる気が出る」なのです。

勉強にやる気が出ないなんて当たり前なんです。私だって中学受験の勉強をしていたときにやる気なんてさらさらなかったです。勉強しているうちになんとなくやる気がでてきただけです。

重要なのは「どうすれば勉強を始めることができるようになるのか」を考えることです。

今回は3つの方法を紹介させていただきました。お子さんにやる気を出してもらいたいと思われている方はぜひともためしてみてください。

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